換気扇の吸い込みが悪くなってきたなどの不具合を感じたことはないでしょうか?換気扇は定期的なメンテナンスを施したとしても徐々に劣化していきます。そうなってしまえば換気扇を取り替えなければいけません。換気扇の取り付けは、方法さえ知っておけば自分で行うことが可能です。
今回は換気扇の取り付け方法についてご紹介します。換気扇の種類も豊富にあるため、取り付ける際は自分の用途に合ったものを選択しなければいけません。専門業者に依頼することも可能なので、自分で行う場合との違いも比較していきます。
換気扇の交換時期
換気扇の寿命は約10年と言われています。定期的なお手入れをすることにより寿命をのばすことはできますが、経年劣化により吸い込みが弱くなっていくといった症状は徐々に出てきてしまいます。モーターから異音がする場合や、スイッチを入れても動かない場合は換気扇の交換を考えなければいけません。
換気扇の種類
換気扇の構造には空気の流れを起こし排気する「ファン」とファンや機械をカバーする役割がある「フード」の2つの部品によりできています。いくつかの種類があり、それぞれ違った特徴があるのでご紹介します。
プロペラの種類
・プロペラファン
外壁に面して付けられており、風量が大きいのが特徴です。構造が簡単なため価格も安く、一戸建てや住宅によく使われています。プロペラファンは直接排気式なため、屋外へ直接排気することが可能です。
・シロッコファン
現在のレンジフードはほとんどでシロッコファンが用いられています。天井裏や壁などに施工されているダクトを介することで煙を排気口まで誘導します。ダクトを介すことにより4方向に排気することが可能です。換気量は少なめですが、音は小さく静かです。構造が複雑なため、プロペラファンよりも高価になってしまいます。
レンジフードの種類
・ブーツ型
一般的に目にするのがこのブーツ型と呼ばれるものです。懐の深い作りをしおり、煙の捕集量が高いです。
・スリム型
内部構造にデコボコがほとんどないスリムなデザインをしています。油がつきにくく手入れがしやすいのが特徴です。近年の主流になりつつあります。
・フラット型
天井が低い場合や設置スペースに限りがある場合は、コンパクトな形状であるフラット型を設置することが多いです。
・ファルコン型
曲線のフード形状が特徴的で、IHクッキングヒーターとの相性が良いです。設置される位置が低いためお手入れも楽にすることができます。
換気扇のDIY方法
換気扇(ヒモ付き)の取り付け方
- 換気扇カバーを外します。羽も外さなくてはいけないため、中心のボタンを押しながら手前に引いて外してください。
- コンセントの位置に合わせて配線コードの位置を変更してください。コンセントが右下にあるのであれば、右下からコードを通すようにします。
- コードを自由に動かすためにコード押えをラジオペンチで軽く曲げ、通した後に固定します。
- 準備が終わったので換気扇を外します。作業前には必ずコンセントを抜いておいてください。
- カバーを外し、上にある2か所のネジを外します。ウォーターポンプフライヤーなどを使うと外しやすくなります。それでも固くて回らない場合は潤滑剤などを吹きかけてみましょう。下部にビスがある場合はそちらも外してください。
- ネジを外し終えたら換気扇を手前に引っ張り外しましょう。
- 準備しておいた新しい換気扇を上下に注意しながら押し込みます。配線コードが羽に巻き込まれないよう注意してください。
- 上部にあるネジを締め、枠部分をビスで閉めます。
- 固定し終えたら羽根をカチッという音がするまでしっかりとはめてください。その後カバーを取り付けます。
- 最後に排気テストをし、正常に動いているかを確認してください。
以上が換気扇(ヒモ付き)の取り付け方です。
直接排気式のプロペラファンの取り付け方
- ファンの前に付いている換気扇カバーを外してください。
- 押さえながら反時計回りで回し取り外します。その後、プロペラを手前に引き外します。
- 本体の上の辺りに金具が2か所あるのでそれを反時計方向に回し外します。
- ネジを取ることができれば本体が丸ごと外れます。この際に、外側にある枠は外す必要はありません。
- 新しい換気扇をはめ込み、2か所のネジを時計回りに回し壁と固定しましょう。強く締めすぎると壁が痛んでしまうので気をつけてください。
- コードをコンセントの位置まで伸ばし配線を調整してください。コードを曲げるときは断線に気を付けながらゆっくりと行ってください。
- 前後を間違えないように注意しながら、溝と軸受けが合うようにプロペラをピッタリとはめます。
- 羽を押えながらスピンナーを時計回りに回してはめます。
- カバーを付ける前に動作テストをし、動くかを確認しましょう。
- 電気コードを挟まないようにカバーを付けます。
以上が直接排気式のプロペラファンの取り付け方です。
業者とDIYの比較
換気扇の交換は正しい手順を知っておけば自分で行うことが可能です。しかし、作業を行う前に自宅の換気扇がどのようなタイプなのかを確認しておかなければいけません。コンセント付きのタイプでない場合は、配線工事をしなければいけないので資格が必要です。
設置する換気扇をどのタイプにするのかが分からない場合は、業者に依頼した方が確実です。サイズの問題などもあり、間違えてしまった場合は手間が増えるだけです。設置費用は自分で行う場合、ファンにより違いはありますが安いもので約3千円~5千円で済むこともあります。
業者に依頼する場合の相場は約5万円~10万円ほどです。2万円程で収まる業者も探せば見つかることもあるので、業者で比較的安く済ませることも可能になります。
換気扇の交換は自分で行うこともできますが、業者に依頼することでさらに安全かつ確実にお任せすることができるでしょう。心配な点がある場合は業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
換気扇の交換時期を知っておくことで、不具合が起きた場合にも素早く対応することが可能になります。自分で交換する際には、換気扇の状態をしっかりと確認してから行いましょう。取り付ける換気扇にもいくつかの種類があるため、目的に合ったものを選択することが可能です。
自分で取り替えることに対して心配事がある場合は、無理せず業者に頼んでください。費用はかかりますが、安心して取り替えを行うことができます。正しい換気扇の取り付け方法を知っておくことで、スムーズに作業を進めることが可能です。