普段料理をする際にレンジフードを使用すると思います。レンジフードに着く汚れは、油汚れなどがベタベタ付着していて、落としにくいものが多いです。高い位置にあり掃除するのにも一苦労するため、なかなかこまめに掃除をできていないという方も多いと思います。しかし、レンジフードの掃除を怠ることで思わぬ被害につながる可能性が出てきます。
ここではレンジフードの汚れを放っておくことで起こるかもしれない被害について、それらを防ぐためにできるレンジフードの清掃の仕方、レンジフードの頑固な汚れに有効な5つの物について紹介します。しばらくレンジフードを掃除していないという方はぜひ参考にしてみてください。
レンジフードのお手入れをしないと大変なことに…
レンジフードに着く汚れは、油汚れなどがべったりと付着して落としにくいものが多いです。そのような汚れは衛生面だけでなく、別の危険も持っています。
レンジフードに付着した油汚れは固まっていると思っていませんか?付着した油汚れがレンジフードから垂れてくることもあります。料理を作っている最中に汚い油が料理に入ってしまったということも起こりかねません。油汚れは身体に悪いためできればそのような事態は避けたいところです。
レンジフードに付着した油汚れは火事を引き起こす可能性があります。油汚れがたくさん付着したレンジフードの下で料理を作って火を使用すると、その火がレンジフード内の油汚れに引火して火事が起こる可能性があるので非常に危険です。
レンジフードが汚れていると部屋の中がべたついてしまうこともあります。レンジフード内に汚れがたまるとレンジフードは換気がしにくくなってしまいます。結果、換気しようとしていた空気が屋外に出て行かず、室内にとどまりこもってしまいます。油の混ざった空気によって室内の壁や床や天井に油汚れが付いてしまうため、部屋の中がベタつくようになります。
汚れによってレンジフードの働きが弱まることで引き起こされる被害は部屋のべたつきだけではありません。換気しにくい状態にもかかわらず、換気をしようとファンを無理に働かせるため、ファンに大きな負担がかかります。汚れによって吸引力が落ちている中、汚れていないときと同じように吸引しようと稼働するので、電気代が余分にかかってしまう原因にもなります。
油汚れを放置しておくと、換気扇内にカビや雑菌が増殖してしまう恐れがあります。換気扇のファンにカビが生えてしまえば、ファンが腐食してしまう可能性が出てくるのです。ファンが腐食してしまうと、レンジフード自体の故障につながるため、油汚れが原因で換気扇ごと交換しなくてはいけなくなることも多々あります。
レンジフードのお手入れを怠ると、このように様々な被害が引き起こされる可能性があるのです。
頑固な油汚れに有効なモノは「5つ」ある
頑固な油汚れを落とすためには重曹、セスキ炭酸ソーダ、小麦粉、食用油、中性洗剤などが有効です。
重曹は水に溶かし、重曹水として掃除に使用することが多いです。ドラッグストアや100円均一ショップなどでも販売しているため、家に置いてあるという人も少なくないのではないでしょうか。レンジフードの頑固な油汚れを落としたいときは重曹水として使うのではなく、水が少なめな重曹ペーストにして使用します。重曹ペーストは重曹と水を2対1で混ぜ合わせ、30分以上放置して作ることができます。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強いものです。重曹よりもアルカリ性が強いため、重曹よりも油汚れの掃除に適しています。セスキ炭酸ソーダは水に溶かしてスプレーとして使用したり、つけおき洗いするときに活躍します。こちらもドラッグストアや100円均一ショップなどで購入することができます。
小麦粉を使って油汚れを落とすこともできます。小麦粉を油汚れのある場所へ散布してなでるようにこすると、油汚れを吸い込み固まっていきます。その固まった小麦粉をこすり取ることで油汚れを一緒に取ることができます。
その他食用油や中性洗剤を使って油汚れを落とすこともできます。油汚れは油で落とすことができるため、食用油はレンジフードの掃除に有効です。食用油は使用済みの物でも有効ですので、使用済み油を有効に使用することができます。また市販の中性洗剤でも油汚れを綺麗にすることができます。
レンジフードの清掃の仕方
ここでは中性洗剤を使用した掃除方法について紹介していきます。レンジフードを掃除する際には以下のものを用意しましょう。
- ゴム手袋
- いらない布やキッチンペーパー
- 歯ブラシ
- 中性洗剤
レンジフードの掃除は本体の裏表、フィルター、ファンを中心に行います。レンジフードのパーツは他にも細かい部品や機械類がありますが、自力での清掃が難しい部位であるため、換気扇清掃を行える業者に依頼を行った方がよいでしょう。
掃除の掃除を行う前は換気扇の電源を落とす必要があります。掃除中にファンが稼働してしまっては大変危険ですので、電源が切ってあるか確認を行うようにしましょう。また、汚れてもよい服装にして、洗剤や油汚れが手につかないようにゴム手袋を装着します。レンジフードは以下の手順で掃除していきます。
レンジフードを掃除する手順
- レンジフードのフード部分に中性洗剤を吹きかけて、布やキッチンペーパーで拭き取ります。洗剤を吹きかけてから5分ほど待つと汚れが落ちやすくなります。
- 吸い込み口にあるフィルターを外します。金属のフィルターは外し方が機種やメーカーによって異なるため取扱説明書で確認するようにしましょう。
- 外したフィルターに中性洗剤を吹きかけて5分から10分ほど待ちます。
- フィルターについた中性洗剤をぬるま湯で洗い流します。
- フィルターの細かい汚れを歯ブラシで落とします。
- 汚れを落とし終わったら乾拭きしてからしっかりと乾かします。
- ファンを取り外し、フィルターと同じように中性洗剤を吹きかけて5分から10分ほど待ちます。
- 洗剤が付いたまま歯ブラシで汚れを落とし、ぬるま湯で洗剤を落とします。
- 洗い終わったファンを乾拭きしてしっかりと乾かします。
- ファンとフィルターを元の位置へ戻します。
定期的にお手入れすると換気扇の寿命を延ばせる
レンジフードは少なくとも半年に1回は掃除をした方がよいでしょう。しかしその掃除の際に一工夫すると次回の掃除が楽になり、換気扇の寿命を延ばすことに繋がります。
定期的な掃除が終わった後は柔軟剤やワックス、リンスなどを全体に塗っておくと汚れがつきにくくなります。また、フィルターには不織布のフィルターカバーを付けておくことでフィルターに汚れが付着するのを軽減してくれるでしょう。このように一工夫を凝らしておくと次回のレンジフード掃除を少し楽にすることができます。
レンジフードを定期的に綺麗にすることで、汚れたファンが無理に稼働することが無くなります。そのため、換気扇の寿命が延びることが期待できます。長く使用するためにも、換気扇の油汚れやほこりをこまめに取り除くことが大切です。
まとめ
レンジフードは高い位置にあり掃除するのも大変な場所です。しかし、油を含んだ空気を吸い取るため、使用するたびに汚れていき掃除は不可欠です。掃除を怠り汚れがたまってしまうと、汚い油汚れが落ちてきたり、ファンが腐食したり、無理に稼働することで故障に繋がる可能性も出てきます。