キッチンやお風呂場、トイレに必ず備え付けられている換気扇。換気扇は食事を作るときに匂いがこもらないよう換気してくれるキッチンの頼もしいヒーローです。お風呂場では湿気でカビが生えないよう蒸気を外へ追い出したり、トイレの換気をしてくれます。そんな換気扇から変な音が聞こえたりしませんか?
例えば、「キーン」や「カンカン」といった変わった音や「ゴォー」や「キキキキ」という不気味な音がします。換気扇からの異音の原因は使い続けて生じる経年劣化、異物が詰まって起きる異音などさまざまな原因があります。
また、異音だけでなく異臭もすることがあります。異音も異臭の原因も分からないからと放置していると故障や火災の原因につながり、生活が脅かされる可能性があります。
キッチンだけではありません。お風呂場の換気扇からの異音もよく挙げられるケースのひとつです。
異音が気になっては料理に集中ができなかったり、ゆっくりお風呂に浸かることができません。そんな換気扇による異音問題を解決するための対処法と予防をご紹介いたします。
キーンという異音の正体とは?
換気扇から聞こえる「キーン」という異音の正体は、4つの原因が考えられます。
1.汚れによる換気扇の異音
ホコリや汚れが換気扇に詰まっていることが原因です。特にキッチンの換気扇は油汚れとホコリが混じっており、悪化すると「ゴォー」という音に代わり、騒音になりかねないです。
2.プロペラが劣化している
プロベラ本体にゴミや油汚れが付着し、換気扇が動く際の摩擦によってプロペラが消耗され、結果劣化を起こします。
3.換気扇本体が劣化している
長年使用していた換気扇だと経年劣化が起こっている可能性があります。設置から10年以上も経つと換気扇は劣化し、異音を放ちます。まだ5年しか使ってないのに異音がする方は換気扇の使う頻度が高いため、劣化を速めているかもしれません。
4.オイル、潤滑油不足
ファンやプロペラを動かすモーター部分の回転軸の潤滑油が不足しているため、異音の原因となっていることもあります。潤滑油は換気扇を使用するたびに徐々に減っていきます。そのため、気付かないうちに潤滑油がなくなってしまい、異音の原因になることもあります。
異音がするから汚れが溜まっていると判断しがちになりますが、音だけでは明確な異音の正体は分かりません。異音がしたら換気扇を止め、カバーを外して汚れが詰まっているかの有無を確認しましょう。もしかしたら、思わぬ原因で異音がしているかもしれません。
自分でもできる簡単対処法をご紹介
掃除で忘れがちな換気扇。長年掃除されずに使用し続けた結果異音を発し始めて困っている方、実はどなたでも簡単に対処できる方法があるのをご存じですか?それは換気扇掃除です。換気扇掃除ではつけ置きが効果的といわれます。その理由は、換気扇の汚れとして多い頑固な油汚れを、浮かして落とせるからです。
掃除で異音を簡単に対処するにあたり、準備するものが必要です。
- ドライバー
- 雑巾
- 掃除機
- アルカリ性洗剤
- 重曹
- バケツ
- ゴム手袋
一般的な換気扇の掃除の手順は以下となります。
- 換気扇の電源を切る。
- カバーとプロペラを外して掃除します。
- 換気扇内を雑巾で拭き掃除します。
- 外したカバーとプロペラを取り付ける。
次にキッチンの換気扇の掃除手順です。キッチンの場合、下準備としてホコリが被らないようにコンロの上に新聞紙を被せましょう。
- バケツに40℃ほどのお湯を溜めます。
- 換気扇の電源を切ります。
- フィルターやプロペラ、部品を取り外し、アルカリ性洗剤をスプレーします。
- 部品を重曹の入ったバケツに1時間ほどつけ置きします。
- 換気扇内を掃除します。
- つけ置きした部品をブラシで落とし、キレイにすすいだ後は乾燥させます。
- 取り外した部品を取り付けます。
換気扇の潤滑油不足の場合は以下になります。
- 換気扇のフィルターを外します。
- シロッコファンを外し、モーターをつり出します。
- モーターを分解し、ベアリング部分に油を塗りなおします。
- モーターを組み立てなおし、換気扇に取り付けます。
このように、自宅にあるグッズで換気扇の掃除が簡単に行うことができ、異音を対処することができます。
上記ではアルカリ性洗剤を吹きかけてフィルターやプロペラを掃除しましたが、落ちないこともあります。そんな時は重曹を溶かして使うことで頑固な油汚れが落ちやすくなります。
換気扇の掃除をしたことがない方、モーターの外し方に不安がある方は、ご家庭の換気扇取り扱い説明書を参照しながらカバーの取り外しを行うとよいです。
また、換気扇のフィルターを取り外して中の汚れを確認したがさほど汚れていなかった場合、換気扇の故障が考えられます。換気扇が故障しているときは、換気扇の型番号を調べて新しいものを購入して取り扱い説明書をもとに、交換するとよいでしょう。
換気扇の取り扱い説明書がなかったら無理をせず、掃除の専門業者にお願いすることをおすすめします。
異音を予防するには?
換気扇の異音の正体が分かり、対処したところで次は、再発を防ぐための予防方法をお伝えします。
換気扇の寿命による異音は交換以外での対処は難しいですが、油汚れやホコリなどの汚れによる異音やオイル不足による異音は定期的に換気扇を手入れすることで防ぐことが可能です。
掃除の目安として、数か月に1度念入りの掃除を行い、定期的に潤滑油を塗りなおしましょう。この2つを定期的に行うことで、異音を防げるだけでなく換気扇の寿命が延びるなど、たくさんのメリットが増えます。
業者ならこんな悩みも解決できます!
換気扇の掃除方法をお伝えしましたが、仕事の都合でなかなか掃除ができなかったり、育児で換気扇まで掃除の定期的なチェックができない方もいます。そんな方は、業者に頼むのが一番です。
業者に頼むにあたり、施工費用などを負担することにはなりますが、それを上回るたくさんのメリットがあります。
業者に頼むメリットとして、ます換気扇の交換時は施工ミスを防いでくれます。換気扇の施工で電気工事が必要な作業も受け持ってもらうことができ、確実に換気扇の交換をすることができます。
自分で対処した場合、型番号が分からず換気扇を買ったものの全く規格が合わなかったり、部品の取り外しでドライバーやプロペラを取り扱った結果、失敗・事故・怪我の原因になる可能性もあります。
掃除に関しては、掃除してほしいところを専門の道具を使って念入りに掃除してくれたり、不具合に関しては原因を追究し、対処してくれます。また、定期的なメンテナンスの対応もしていただけるので、皆さんの都合がつく日にメンテナンスをして換気扇の異音を防ぐことができます。
まとめ
毎日キッチンやお風呂場、トイレで使われている換気扇。皆さんの生活で欠かせないものですが、そんな換気扇から異音がしていませんか?換気扇の異音の理由はさまざまですが、もしかしたら皆さんでも簡単に異音を対処できるものかもしれません。
換気扇の「キーン」という異音がしたとき、一度換気扇のフィルターを見てください。汚れていたらそれは「汚れによる異音」の可能性が高いです。汚れによる異音は、皆さんのご家庭にあるアルカリ性洗剤・重曹でキレイにすることができます。
しかし、換気扇そのものの故障の場合は、交換をする必要があります。取り替えるのであれば、換気扇の型番号を調べたり、手順をしらなくてはなりません。それは時間がない方にとって大変な作業になります。
その場合は、業者に頼むのが一番です。自分で換気扇の異音に対処するよりも異音の原因を明確にすることができます。また、その異音にあった対処をしていただき、定期的なメンテナンスを受け持ってくれます。
換気扇から「キーン」という異音に悩まされているのであれば、一度業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか?