換気扇は、掃除が面倒な場所のひとつと言えるでしょう。
しかし、掃除をしないとさまざまな問題が生じます。
今回はそんな面倒な換気扇の掃除を少しでも簡単にできるよう、換気扇の種類に合わせて汚れの溜まりやすい場所や、自分でもできる掃除方法をご紹介します。
換気扇の種類と汚れを放置した時のデメリット
換気扇のタイプ
一般的な換気扇
電動式や風圧式、パイプ用などがあり、外壁に直接埋め込み使用することも可能です。
- プロペラファン プロペラの裏表や羽の根元部分
- カバー 外枠の段差になっている部分
- ファンキャップ キャップの裏側やパーツ接続部分
- 電源コード 換気扇カバーとの隙間
レンジフード
主にシステムキッチンや厨房で使われている換気扇で、スリム型クリーンフードやフラット型フード、コンロ連動タイプなどがあります。
- フード部分 手の届きにくい高所や換気通路
- フィルター フィルターの取り付け部分
- シロッコファン ドラム内部や換気ダクト内部
このように、換気扇にはいくつかの種類があり、それぞれ仕組みや汚れが溜まりやすいポイントが異なります。
換気扇に汚れがたまると・・・
油やホコリなど、汚れ具合が気になる換気扇ですが、換気扇の掃除をしないと様々な問題が起こります。
- ファン(プロペラ・シロッコ)の動きが鈍る
- フィルターの目詰りで換気能力が低下する
- 電源コードやファンキャップなど、接続部の劣化が早くなる
- フードやカバーがサビてしまい、稼働率が悪くなる
一例ではありますが、上記のような影響が考えられます。
これらに共通して言えることは、換気能力の低下と電気代の増加です。
また、湿度や気温の調整が上手く行かず、洗面所や浴室の壁といった水まわり付近でカビが発生する場合もあります。タバコを吸う場合、その臭いも気になってしまうでしょう。
換気扇掃除をしよう!
汚れの溜まりやすい場所と汚れによる影響を抑えたら、いざ換気扇掃除です!
汚れ落ちに必要な掃除用品と掃除手順、そして効率の良い作業のコツと注意点をまとめてご紹介します。
必要な道具はコチラ
- 軍手、ゴム手袋
- ティッシュ
- 雑巾、タオル
- ゴムべら
- ブラシ
- 洗剤(各種) など
洗浄方法によって異なりますが、基本的に上記の道具を使えばよどみなく進めていくことができるでしょう。また、ひどく汚れてしまうことが多いので、使い捨てのものや古くなったものを使うこともポイントです。
つけおきする場合は、大きめのバケツも用意しておくと良いでしょう。
換気扇掃除は4つのステップでおこなう
まずは掃除の準備をしましょう。
換気扇のスイッチや電源を切り、周囲の汚れたら困るものや邪魔なものは、あらかじめ別の場所に移動させておきます。
他にも、洗剤の液だれなどで汚れないよう、新聞紙などで養生しておきましょう。
- 汚れても良い服装で作業する
- 周囲の黒ズミやシミを防ぐため、養生は余裕をもって行う
- 必要に応じて足場や照明器具も用意しておく
- ホコリが舞う場合があるので、窓を開け風通しを良くしておく
まずホコリなどのごみを落とすため、器具を取り外します。
取り外しの際は落下防止に努め、外し方や頭上に注意しましょう。
基本的に油汚れとなりますので、給湯器などでお湯を用意するとで落としやすくなります。
また、市販の洗剤を使用する場合、酸性のタイプよりもアルカリ性の薬剤の方が効果的です。
掃除箇所が多くありますが、ファン内部洗浄も欠かさずに行いましょう。プロペラなどは浴室で分解することで後処理が楽になります。
- 重曹や粉洗剤は水道水の温度では溶けにくく、換気扇に残留することがある
- 分解洗浄する場合は、設置手順や設置痕の確認をする
- ドライバーを使用する際は、金具やねじを破損させないように気をつける
- 浴室でDIYでは、足などに洗剤がつかないよう工夫する
取り外せない部分も同様に、まずホコリなどのごみを取り除いてから掃除することになります。
レンジフード各所の掃除をすることになりますので、スプレーやスチームクリーナーなどがあれば積極的に利用しましょう。道具がない場合は、洗剤を染み込ませたティッシュを貼り付けておくことで、似たような効果を得ることができるでしょう。
- フッ素コート加工の場合、業務用強力洗剤やたわしなどを使ってしまうと剥がれてしまうことがある
- 蒸気による掃除は、安全性を考慮し、配線などにも気を配る
- レンジフードがガスコンロに設置されている場合、ガス栓などをあらかじめ閉めておく
一通り汚れを落としたら、水拭きと乾拭きを行いセットします。
ワックスなどでコーティングしておけば、綺麗な状態を維持しやすくなります。
- 取り付けの順番を間違えないようにする
- 無理な取り付けは行わない
業者を利用したほうがいいケース?
台所以外の換気扇においても、基本的にはこれまで説明した掃除方法で対処することができます。
しかし、設置状況によっては本体以外のウェザーカバーや煙突部分、換気口といった複雑かつ高所にある部分の掃除が必要になることがあります。
また、用途によっては点検口に入らなければ行けない場合もあり、こうした時は業者に依頼した方が比較的短時間で済みますので、メリットの方が多くなるでしょう。
さまざまなメリット
知識の豊富な業者を利用することで、さらに下記のようなメリットを得ることができます。
- 掃掃中に問題点があれば、解決策を見出してくれる
- 交換が必要な場合、室内側寸法や規格などを調べてくれるため、サイズの測り方で困らない
- 問題部分や破損パーツの早期発見に繋がる
機種によっては排気口や給気口、逆風防止弁や台所ダクトなどの器具にも目を向ける必要があり、業者に依頼すれば、そちらの点検もお願いすることができます。
まとめ
必要な道具と適切な方法を心がけることで、換気扇掃除はぐっと楽に行うことができます。
しかし、換気扇掃除は、プロペラクリーニングなど時間や手間が掛かる作業が多いですし、汚れを適切に処理せずそのまま流してしまうと、排水溝が詰まってしまうこともあり得るでしょう。
換気扇業者は難しい作業や時間や手間のかかる箇所を簡単に綺麗にすることができます。
ご自分で掃除をしても汚れが気になる、という方は検討してみてはいかがでしょうか。