換気扇交換の取り付け・取り替え方法│交換の目安

換気扇交換の交換目安

プロペラファンの換気扇を自分で交換することはできるのでしょうか?じつは、換気扇の設置・交換には「電気工事士」という資格が必要になり、無資格の人が作業をしてしまうと30万円の罰金もしくは1年以下の懲役が科されることがあるため、自力での施工は難しいのが現状です。

しかし、電気工事以外の部分は、自分でおこなうぶんには問題ありません。また、コンセントタイプの換気扇であれば、導線工事が不要なので、電気工事として扱われなくなります。

それらの自分でできる範囲の換気扇交換として、一般的なプロペラファンの交換方法をご紹介します。トイレなどの天井埋め込み型と違って、台所などに多いプロペラが他の換気扇の交換には、どのようなことがポイントなのでしょうか。

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目次

換気扇を新しく設置する方法

換気扇を新しく設置するには、どのような方法でおこなうのでしょうか。家のプロペラファンがどのような過程で取り付けられるのか、その手順をご紹介します。取り付けを業者に依頼した場合に、どのような手順で施工がおこなわれるのかの参考にもなります。

1、設置場所の壁に穴を開ける

1、設置場所の壁に穴を開ける

換気扇をどこに設置したいか、取り付けるするあたりを決めたら、まずは壁に穴を開ける作業をおこないます。プロの業者や職人はホールソーと呼ばれる穴あけ機などを使って穴を開けることもありますが、それがない場合はディスクグラインダーという機械も使用できます。

換気扇にもさまざまなタイプがあるので、取り付けたいタイプに適した形の穴を開けます。プロペラファンの場合は、四角い穴を開けることが多いです。

2、開けた穴に「枠」を取り付ける

穴が開いたら、そこに枠を取り付けます。穴の中にピッタリ隙間なくはまるような大きさの枠を作ります。

このときに使われる主な素材は木や金属ですが、プラスチック段ボール(プラダン)を利用することもできます。プラダンとは、段ボールと同じ構造のプラスチック製のシートで、水や油に強いのが特長なので、湿気や油汚れにさらされやすい換気扇の部品として使うにはもってこいの素材といえるでしょう。

3、外側壁面にフードを取り付ける

枠を取り付けたら、外壁にフードを取り付けます。屋外フードは、枠を付けただけの状態で換気扇を使用していると、屋外から雨などが逆流してきます。そのため、換気扇の外側に屋根のようなフードを付ける必要があるのです。

フードをただ取り付けただけでは、壁との隙間から雨水などが入り込んできます。それを防止するために、コーキングという作業をおこないます。専用のコーキング剤で隙間を埋めます。

4、内側に換気扇を取り付ける

フードを取り付けたら、室内側に換気扇を設置しましょう。換気扇のカバーを外し、羽根などをひととおり取り外したら、穴にある枠にはめ込むように取り付けます。換気扇本体を数か所(ふつう4か所)でビス留めします。

それから、さきほど外した部品を逆の手順で組み立てていき、カバーを付けて完成です。ブレーカーを上げて試運転させ、異音などしないかよく確認してみましょう。

換気扇を交換する方法

次は、換気扇を交換する方法をご紹介します。キッチンの換気扇は油汚れなどでひどい汚れがつきやすくなります。手ごわすぎる汚れに根負けして、換気扇自体を交換しようという方もいらっしゃるかもしれません。すでに取り付けられている換気扇を交換するには、どのような手順でおこなえばいいのでしょうか。

1、現在使用している換気扇を取り外す

1、現在使用している換気扇を取り外す

プロペラファンを交換しようと思ったら、新しいプロペラファンを買う必要があります。その際は、今使用しているファンと同じ直径のものを選ぶようにしましょう。

まずは、今ついている換気扇を枠から外しましょう。上方向に力をかけながら手前に引いて前面カバーを外し、羽根を外します。羽根は、真ん中についているキャップを指で緩めれば簡単に外すことができます。本体は4本程度のビスで壁に取り付けられているので、それを外し、換気扇の枠だった部分も取り外します。

2、取り付ける換気扇を分解する

換気扇を交換するときは、取り付けるほうの本体も分解する必要があります。換気扇のカバー下部に付いているオイルキャッチャーと呼ばれるパーツを外し、羽根のキャップと羽根も外したうえで、本体のカバーを取り外します。
換気扇を枠に固定するためのネジが、換気扇本体から突き出している場合は、ネジを緩めて内部に収納しておきます。

換気扇の耐久性を上げたい場合は、羽根やプラスチック部分が金属製のものを、新品の換気扇として選ぶといいでしょう。熱湯や熱気での変形を防ぐことができます。

3、換気扇を取り付ける

はじめに古い換気扇を取り外した穴へ、新しい換気扇を取り付けます。分解して残った換気扇本体を、羽根のあった側が室内側になるようにして取り付けます。

換気扇の枠に固定するためのネジがあるタイプは、このタイミングでネジを押し出して締め、枠に本体を固定させます。このネジだけでは力不足なので、ビス止め用の穴を見つけて、ネジを締めます。本体を固定できたら、さきほどの分解と逆の手順でカバーと羽根・羽根のキャップを取り付けておしまいです。

きちんと動くかどうか、試運転をしてみましょう。もし動かない場合は、カバーやキャップがうまく取り付けられているか確認が必要です。

換気扇の交換時期はいつごろ?

換気扇は、いったいどれくらいの期間で交換するとよいのでしょうか?ある程度汚くなっても、なんとなく換気ができるうちは、まだだましだまし使える気がする……。

そんな気持ちで、当初よりも性能が落ちた換気扇を見て見ぬふりしている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、換気扇交換にお勧めのタイミングをご紹介します。

耐久年数を過ぎたとき

耐久年数を過ぎたとき

あまり意識することも少ないかもしれませんが、換気扇は火の気の真上にある機器です。多くの時間を高熱にさらされることもあり、ショートなどが起こると火災につながる危険もあるので、ほかの電子機器よりも慎重に使用したほうがいいといえます。

古い換気扇で定期点検をしていないものは、まだまだ稼働することができるとしても、取り換えた方が安全だと言えます。

また、一般的に換気扇寿命は10年ほどといわれます。耐久年数を超えても不具合なく使えていた換気扇も、10年あたりから不調が起こり始めるといわれますので、10年の使用期間を目安に交換するのもおすすめです。

不具合が生じたとき

換気扇に不調が発生した場合も、交換の時期の目安といえるでしょう。古い換気扇を使用している場合、ヒモを引いてもファンが回らなくなるなどのいう不具合が起こることもあります。

また、プラスチックの羽の部分が壊れて取り付けができなくなったり、シャッターが開かなくなったりするなどというトラブルも考えられます。そのような、機器の性能上に発生するトラブルが発生したときは、今の換気扇を使い続けるのをやめるべきという合図です。

悪臭が酷いとき

悪臭が強く、掃除をしてもなかなか取れないという段階になったら、換気扇交換の時期の目安になります。悪臭がひどいときは換気扇の内部がひどく汚れている場合があり、そのようなケースでは空気の循環もうまくできていない場合も多いです。

しかし、換気扇の交換をおこなう場合は、本体台と設置費用が発生します。そのため、交換する前にいちど修理業者に対応を依頼したほうが良い場合もあります。場合によっては、業者の清掃で問題が解決し、交換をおこなう必要がなくなる場合もあります。

まとめ

台所のプロペラファンの交換・取付についてお判りいただけましたか?プロペラファンを交換するときに気を付けなければならないポイントは、以下の通りです。

  • 換気扇の交換は電気工事になる場合も多いので、コンセント式以外の換気扇の電気工事は無資格でおこなってはいけない。
  • 換気扇を新しく取り付ける場合は、壁に穴を開け、枠とフードを取り付けてから設置する必要がある。
  • 換気扇を交換する場合は、現在使用している換気扇を取り外した後、新しいものを取り付ける。取り付け・取り外しは、各パーツを外しておこなう。
  • 耐久年数を過ぎている、10年以上使っている、不具合が生じている、悪臭がひどいなどの症状が見られたときは、換気扇の交換を検討すべき

配線をつなぎなおすなどの電気工事をおこなう換気扇工事は、無資格でおこなうと法に触れることになります。しかし、コンセントを差し込むだけでできる換気扇交換は、自分でおこなうことができます。興味のある人は、DIYに挑戦してみるのも楽しいでしょう。

しかし、換気扇の設置・取り換えは、不慣れな人が突然着手するにはやや大掛かりな施工です。きちんと取り付けられるのか、問題なく使用できるようになるのか自信がないという方は、業者に施工を依頼しましょう。

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