「換気扇をそろそろ取り替えたいな」と思っている方はいませんか?換気扇の選び方にはさまざまな判断基準があり、どれを選んだらよいか迷ってしまう人も多いことでしょう。また、換気扇のなかでも、「キッチン」と「浴室・トイレ」というように設置場所によって選び方が違うので注意が必要です。
そこで、今回は換気扇の選び方についてご紹介していきます。また、より上手に換気扇を使うためにはどうしたらよいのか、自分で換気扇を設置することはできるのかについても解説していきますので、換気扇選びや設置に悩んでいる方は参考にしてみてください。
換気扇の選び方1:キッチンのレンジフード編
まずはキッチンのレンジフードの選び方についてご紹介します。まず、キッチンのレンジフードの「サイズ」について考えましょう。レンジフードの幅は60・75・90の3種類、高さは50・60・70cmの3種類なので、ご家庭に設置できるサイズを選ぶようにしましょう。
サイズを選んだら、「取り付け方」「ファンの種類」「フードの種類」「便利機能」の判断基準でキッチンのレンジフードを選んでいきますので、以下でご紹介していきます。
取り付け方
取り付け方には「壁面取り付けタイプ」「天井取り付けタイプ」「横壁取り付けタイプ」の3種類があります。以下で、ひとつひとつについてご紹介していきます。
・壁面取り付けタイプ
「壁面取り付けタイプ」は、壁に取り付けるものなので天井が空きます。キッチンスペースが広々としたイメージになるのは、キッチンをよく使う主婦の方にうれしいことです。さらに、このタイプの場合、工事期間が短く、費用を抑えられるという魅力もあります。また、掃除が簡単で、においがあまり気にならないのもうれしいポイントです。
ただし、このタイプはあまりデザイン性が高くないものが多いです。そのため、デザイン性を重視するなら、後ほどご紹介する「横壁取り付けタイプ」がよいかもしれません。
・天井取り付けタイプ
「天井取り付けタイプ」は、工事期間が長く、費用が高くなってしまう特徴があります。また、換気扇の音も大きいです。しかし、天井に取り付けることになるため、より広範囲の換気をおこなうことができるようになります。そのため、キッチンが広い方におすすめです。音が気になるようであれば、静音モデルを選ぶとよいでしょう。
・横壁取り付けタイプ
「横壁取り付けタイプ」は「壁面取り付けタイプ」と同じく壁面に取り付けるため、天井が空き、広々とした印象になります。また、「壁面取り付けタイプ」に比べて目立ちやすいのも特徴で、デザイン性の高いものも多いです。
しかし、そのぶん「壁面取り付けタイプ」に比べて費用が高かったり工事期間が長かったりといったデメリットもあります。その点を踏まえて選ぶようにしましょう。
ファンの種類
次はファンの種類を見ていきましょう。
・プロペラファン
戸建て住宅でよく使われているのがこの「プロペラファン」というタイプです。外に直接排気する、換気量が多いという特徴をもっているのがこのタイプです。安価で取り外しが簡単なのもうれしいポイントといえるでしょう。しかし、騒音が大きく、外の風の影響を受けやすいので、止まってしまうこともあるという弱点があります。
・ターボファン
「ターボファン」は効率がいいことが特徴です。「プロペラファン」には劣りますが、比較的風量も大きいです。しかし、価格が高かったり、騒音が大きかったりするデメリットもあります。
・シロッコファン
「シロッコファン」は、レンジフードの中で最も一般的なタイプです。ダクトを通して煙や湯気を排気口まで運びます。空気を押し出す力が強く、外の風の影響を受けにくいタイプです。そのため、高層マンションによく使われています。騒音が小さいのもメリットでしょうただし、価格が高いという難点があります。
フードの種類
次はフードの種類を見ていきましょう。フードは「一体型」と「分離型」に分かれており、一体型はシロッコファン、ターボファンが使われたものを指します。フードと排気ファンが一体化しているのが特徴です。分離型はプロペラファンを用いたフードで、従来の換気扇にフードをかぶせたものになります。
つまり、フードにはそれぞれ適合するファンがありますので、その点も考慮しながら選ぶようにしてください。
・スリム型
フラットな形状なのが「スリム型」の特徴です。こちらはデザイン性が高いので、デザイン性重視の方におすすめです。また、油汚れが付きにくいので、「掃除が面倒」といった方でも簡単に掃除することができますよ。
・深型
「深型」は上下に広がった形状をしています。こちらも油が付きにくいタイプです。分離型と一体型があります。一体型の場合、ファンタイプはシロッコファンです。あらゆるキッチンに取り付けることができるため、一般家庭にも多く使われています。
・フラット型
「フラット型」は薄くて小さいタイプです。スペースを取らないので、天井が低い場合でも取り付けることができます。こちらは一体型で、シロッコファン、ターボファンが使われます。しかし、内部構造が複雑で掃除がしにくいことが難点です。
便利機能
次に機能に注目した選び方について解説していきます。
・コンロとの連動機能
コンロをつけるとレンジフードが自動的につき、コンロを消すとレンジフードもオフになるといった機能です。コンロと連動しているので、コンロをつけるたびに換気扇をつける必要もなく、換気扇の消し忘れも防ぐことができます。そのため、節電にもつながるのです。
・清掃時のファン自動停止機能
整流板を開くと、自動的にファンが停止する機能になります。掃除の際に、万が一換気扇が回ってしまうととても危険です。その万が一を防ぐためにも、掃除の際に自動的に停止する機能が付いているのは安心でしょう。
・切り忘れタイマー機能
換気扇を消し忘れた場合に、一定時間が経過すると自動で消してくれる機能です。こちらも電気代を節約することができるとても便利な機能といえます。
・ノンフィルター搭載
こちらはフィルターがないレンジフードです。フィルターの掃除が不要になるメリットがあります。フィルター掃除はとても面倒ですから、掃除しなくていいのは大きな利点といえるでしょう。
ちなみに、油や煙はフィルターの代わりに整流板にぶつけてオイルトレーに回収することになるため、トレーに溜まった油を捨てるだけで油を処理できるようになります。
換気扇の選び方2:トイレ・浴室編
換気扇は、トイレや浴室にも欠かせません。そこでここからは、トイレや浴室におすすめの換気扇を2つご紹介します。付いていると便利な機能もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの換気扇2つ
トイレや浴槽につける換気扇は、「パイプファン」がおすすめです。また、換気扇を天井に埋め込む、「天井埋め込み型」の換気扇もおすすめです。以下で詳しくご説明していきます。
・パイプファン
換気扇の種類では、「パイプファン」という小型換気扇がおすすめです。壁や天井に埋め込んだパイプに差し込んで使うことができます。パイプファンの魅力は、なんといっても場所を取らないことではないです。トイレや浴室は場所が限られていますから、スペースを取らないのはうれしいです。
・天井埋め込み型
また、換気扇の取り付け位置は、「天井埋め込み型」の換気扇もおすすめです。天井に埋め込むため、こちらも場所を取らないことが魅力です。また、天井埋め込み型は換気のパワーが強いので、トイレなどにおいがこもりがちな場所に使うとより効果を発揮します。
こんな機能があると便利!
ここからは、トイレや浴室の換気扇にあると便利な機能をご紹介します。
・人感センサー付き
人の動きを察知して換気扇のオンオフをする機能です。消し忘れや付け忘れを防ぐので、電気代の節約にもなります。
・照明連動スイッチ
照明と一緒にオンオフされる機能です。窓のないトイレでは、必ず照明をつけますから、トイレを使用するたびに必ず換気扇を作動させることができます。
・フィルター付き
換気扇内部の汚れをフィルターがキャッチすることで、換気扇内部に汚れが付くのを防ぎます。ほこりが換気扇の中に入ってしまうと、汚れが溜まってしまい掃除するのが大変になりますから、できるだけフィルター付きのものを選ぶとよいでしょう。
・浴室なら温度センサー付きがおすすめ
浴室の場合は、温度センサー付きの換気扇が便利です。温度を感知して換気扇のスイッチを入れることができます。換気をはじめる温度を設定することも可能です。
換気扇の上手な使い方を知ってより良い室内環境に!
換気扇は、トイレや浴室にも欠かせません。そこでここからは、トイレや浴室におすすめの換気扇を2つご紹介します。付いていると便利な機能もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの換気扇2つ
トイレや浴槽につける換気扇は、「パイプファン」がおすすめです。また、換気扇を天井に埋め込む、「天井埋め込み型」の換気扇もおすすめです。以下で詳しくご説明していきます。
・パイプファン
換気扇の種類では、「パイプファン」という小型換気扇がおすすめです。壁や天井に埋め込んだパイプに差し込んで使うことができます。パイプファンの魅力は、なんといっても場所を取らないことではないです。トイレや浴室は場所が限られていますから、スペースを取らないのはうれしいです。
・天井埋め込み型
また、換気扇の取り付け位置は、「天井埋め込み型」の換気扇もおすすめです。天井に埋め込むため、こちらも場所を取らないことが魅力です。また、天井埋め込み型は換気のパワーが強いので、トイレなどにおいがこもりがちな場所に使うとより効果を発揮します。
こんな機能があると便利!
ここからは、トイレや浴室の換気扇にあると便利な機能をご紹介します。
・人感センサー付き
人の動きを察知して換気扇のオンオフをする機能です。消し忘れや付け忘れを防ぐので、電気代の節約にもなります。
・照明連動スイッチ
照明と一緒にオンオフされる機能です。窓のないトイレでは、必ず照明をつけますから、トイレを使用するたびに必ず換気扇を作動させることができます。
・フィルター付き
換気扇内部の汚れをフィルターがキャッチすることで、換気扇内部に汚れが付くのを防ぎます。ほこりが換気扇の中に入ってしまうと、汚れが溜まってしまい掃除するのが大変になりますから、できるだけフィルター付きのものを選ぶとよいでしょう。
・浴室なら温度センサー付きがおすすめ
浴室の場合は、温度センサー付きの換気扇が便利です。温度を感知して換気扇のスイッチを入れることができます。換気をはじめる温度を設定することも可能です。
換気扇を取り付けるにはどうすればいいの?
もしかしたら、換気扇を自分で取り付けたいという方もいるかもしれません。そこで、ここでは換気扇の取り付け方についてご紹介していきます。
【レンジフード】自分で取り付ける方法
まずは、レンジフードの取り付け方をご紹介します。
・必要なもの
ドライバー、養生テープ、ゴミ袋、手袋、新しいレンジフードとファン
・作業手順
まずは、養生シートでキッチンまわりのものを覆いましょう。古いレンジフードにはほこりや汚れがたくさん付いていますから、キッチンにほこりや汚れが舞ってしまうおそれがあります。万が一キッチンにほこりや汚れが舞っても、キッチンまわりが汚れないようにしっかりと養生しておきましょう。
次に、手袋をはめて、ドライバーを使い、古いレンジフードを取り外します。このときにほこりや汚れがキッチンまわりに落ちてしまうおそれがありますので、十分に注意しましょう。
レンジフードを取り外し終わったら、ダクトの部分をしっかりと養生します。最後に、新しいレンジフードとファンをつけましょう。その後、試運転をしてレンジフードが付くかどうかを確認しましょう。
【トイレ・浴室】自分で取り付ける方法
次はトイレや浴室に自分で換気扇を取り付ける方法をご紹介します。トイレに換気扇を自分で取り付ける場合は、壁に穴を開けて排気する「壁付けタイプ」のものが一番取り掛かりやすいです。
また、前提条件として、換気扇の取り付けにはコンセントの増設が必要です。これは「電気工事士」の資格が必要ですので、コンセントの増設は資格をもっている人に頼みましょう。
・必要なもの
換気扇、換気扇ガラリ、電源コード、シリコンコーキング、ホルソー(内壁、外壁用のものをそれぞれ用意)、釘、脚立
・作業手順
まず、内壁に穴を開けます。穴はホルソーを使うと開けやすいです。外側には、雨風や害虫の侵入を防ぐため「ベンドキャップ」などのキャップをネジ止めしておきましょう。
次に外壁の素材にもよりますが、外壁用のホルソーを使い、外壁にも穴を開けましょう。次に、外壁側にガラリを取り付けます。
そして、内壁の穴から電気コードをコンセントに接続します。そして、壁内に木桟を入れて釘を打ち込みましょう。壁とパイプの隙間を埋めるために、シリコンコーティングを注入します。最後に、木桟に本体を木ネジで固定したら完成です。
換気扇の設置・交換をしたいと思ったら…
ここまで換気扇の設置をご説明してきましたが、「難しいな」と思った方も多いことでしょう。換気扇の取り付けは素人には難しいので、業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼することで、手間をかけずに換気扇を取り付けることができます。また、正しく設置することで換気の効率をあげることができるので、室内環境もよくなるでしょう。そのため、自分でおこなうよりも業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は、換気扇の選び方を中心にご説明してきました。換気扇はたくさん種類があるので、自分に合ったものを選ぶのは簡単なことではありません。換気扇は、キッチンと浴室・トイレで選び方が違うので、それぞれの選び方についてしっかりと理解しましょう。
また、換気扇をDIYで設置する方法もありますが、素人には難しく、コンセントの増設の行程もあります。コンセント増設のような電気系統の工事は、基本的に電気工事士の資格がなければおこなうことができません。そのため、正しく、安全に取り付けるためにも、換気扇の設置は業者に依頼するようにしましょう。