レンジフードを交換する費用の相場は、レンジフード本体の代金と工事費用を含めて8万円~16万円程度です。キッチンで快適で安全に料理をするために、レンジフードは10年くらいで交換をおすすめします。老朽化によって不具合が発生しやすくなるからです。
このコラムでは、レンジフードの交換費用相場、種類や選び方をご紹介します。換気扇から便利機能の付いたレンジフードに変更したい方も参考にしてみてください。
レンジフードと換気扇の違い
レンジフードも換気扇も、室内で発生した煙や臭いを外に出すために屋内の空気と屋外の空気を換気する設備です。レンジフードはコンロの上に設置されていて、ステンレスに囲われています。コンロで料理中に派生した煙などを屋外に排出します。対して、換気扇は壁や窓にむき出して設置されていて、部屋全体の換気をする設備です。
比較的古い住宅ではレンジフードではなく換気扇が使われていることが多いです。換気扇は直接排気をする屋外に面したところにしか設置できません。レンジフードはダクトを使って排気をするので、屋外に面していない部屋にも設置することができます。
換気扇からレンジフードに交換することも可能で、稼働音の小さいレンジフードに交換すれば、コンロまわりをすっきりスタイリッシュな空間にできます。
レンジフードファンの形状
レンジフードに使用されているファンの形状によって、換気する量やおおまかな交換費用が変わります。性能の高いものほど高額になる傾向があるので、希望と予算とのバランスを見て選びましょう。
プロペラファン
プロペラファンは、扇風機のように円形の中心部分から外側に向けて羽が付いています。シンプルな構造で設置工事も比較的容易なため、低価格で設置できます。屋外に面する壁や窓に設置され、プロペラで吸い込んだ空気をそのまま外部へ放出する仕組みで、換気量が多いのがメリットです。
一方、羽が大きくて空気の抵抗が強いことで、他の種類に比べて稼働音が大きいのがデメリットです。
シロッコファン
円形の枠の外周にそって幅の狭い羽が数十枚並んでいる形のファンです。吸い込んだ空気はダクトという空気の道を通して屋外へ排出されるので、屋外に面した壁や窓がない位置にも設置できます。小さな羽を多く付けることで空気抵抗が少なく、稼働音が静かになっています。半面、排気量は少なめです。
ターボファン
円形の枠の外周にそって、幅広な均一サイズの羽が数枚並んでいます。シロッコファン同様に静かですが、排気量は多い傾向があります。シロッコファンに比べると高額です。
レンジフードのデザイン
レンジフードのデザインには大きく分けて3種類のタイプがあります。設置する場所のスペースや予算に応じて適切なものを選びましょう。
ブーツ型
天井からカバーが覆いかぶさるような形のレンジフードです。内部にプロペラファンがあってダクトにつながっているものが多いです。価格帯は2万円~4万円くらいからあります。本体が大きいので、設置できる十分なスペースがあるか確認が必要です。
スリム型
フラットで薄型の板が天井からぶら下がるような形のレンジフードです。見た目がスタイリッシュなだけでなく、掃除もしやすいメリットもあります。価格は6万円~12万円くらいが相場です。シロッコファン、ターボファンが使用されていて、自動洗浄など最新の機能が付いていれば、もっと高額になります。
浅型
スリム型の縦幅を縮めたてよりコンパクトにしたレンジフードです。天井の低い場所でも設置しやすくなっています。6万円~12万円くらいが相場で、自動洗浄機能などが付いていれば、総額で20万円を超えることもあります。
レンジフードの便利機能
レンジフードはキッチンの上に設置されているため油汚れが付きやすいですが、メンテナンスをしやすくする便利機能が付いているものもあります。
自動洗浄機能
水をタンクに入れておけば、ボタンを押すだけで給湯して自動洗浄してもらえる機能です。水のメンテナンスが必要ですが、手軽にフィルターを洗えるのがメリットです。
IH連動機能
IHコンロの使用とともにレンジフードがONになりきるとオフになる機能です。消し忘れを防止でき、省エネにもつながります。
まとめ
レンジフードにはいろいろな種類があり、設置できるスペースがあるか、静かさを重視するかパワーを重視するかといった条件によってどれを選べばよいかは変わります。種類によって価格や工事費用も変動しますので、予算とも相談して決めていくことが必要です。まずは電気工事業者に相談して、見積りを作成してもらいましょう。
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